2020年01月18日
兵ちゃん
ベンチマークソフトCrystalDiskMarkについて
今回のCrystalDiskMarkというソフトウェアは、動画編集用パソコンのディスクアクセスをどんだけ速いか数値で評価するために無料でダウンロードしました。このソフトゥエアは、このジャンルでは、定番ソフトだそうで見方を知っているのも良いかもしれません。そこで今回は、ベンチマークソフトCrystalDiskMarkについて紹介したいと思います。
1. CrystalDiskMark とは
CrystalDiskMarkは、HDD、SSD、USBメモリ、SDカード、NASなどドライブとして認識される各種ストレージのデータ転送速度を測定できるベンチマークユーテリティソフトウェアです。ソフトウェアを開いて実行した画面は次のようになります。
マザーボードASUS ROG STRIX Z390-F GAMING CPUはインテル® Core™ i9-9900K プロセッサー M.2 NVMe SSD 1TB Crucial CT1000P1SSD8JPを1枚で測定した例です。 |
2.システム要件
システム要件は次のようになります。
Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP/2019/2016/2012/2008/2003, IE8~ |
CrystalDiskMark の最新バージョンは、20200103現在で7.0.0gになります。ダウンロードのURLは、次のようになります。
CrystalDiskMark プロジェクト日本語トップページ - OSDN https://ja.osdn.net/projects/crystaldiskmark/ |
4. CrystalDiskMarkの見方
CrystalDiskMarkの見方は次のようになります。@ウインドウの説明とA測定結果の説明の説明は次のようになります。バーグラフと数値で比較します。また、テキストファイルで結果を保存する事ができます。
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「ALL」をクリックすると全項目のベンチマークテストが開始されます。 「5」は測定回数です。 初期値は5となっていますが、1〜9の範囲で変更できます。 ※ 回数を増やすことで測定精度が上がる代わりに測定時間が長くなります。 「1GiB」は測定するデータサイズです。 初期値は1GiBとなっていますが、16MiB〜64GiBの範囲で変更できます。 「C: xx%(xx/xxxGB)」は測定するドライブ、フォルダーです。初期値はCドライブとなっていますが、別のドライブやフォルダーを選択できます。 「MB/s」はMB/s、GB/s、IOPS、μs(平均レイテンシ)から選択します。 |
次の項目の Read(読み込み速度)、Write(書き込み速度)が測定されます。 「SEQ1M Q8T1」とはシーケンシャルリード/ライトテストです。シーケンシャルアクセス(ブロックサイズ:1MiB、キュー:8、スレッド:1)を測定できます。 「SEQ1M Q1T1」とはシーケンシャルリード/ライトテストです。シーケンシャルアクセス(ブロックサイズ:1MiB、キュー:1、スレッド:1)を測定できます。 「RND4K Q32T16」とはランダムリード/ライトテストです。ランダムアクセス(ブロックサイズ:4KiB、キュー:32、スレッド:8)を測定できます。 「RND4K Q1T1」とはランダムリード/ライトテストです。ランダムアクセス(ブロックサイズ:4KiB、キュー:1、スレッド:1)を測定できます。※ 各ブロックサイズ、キュー数、スレッド数については、メニューバー「設定」⇒「キュー数&スレッド数」から変更することが可能にです。 |
5.テキストファイルで結果を保存
CrystalDiskMark はテキストファイルで結果を保存する事ができます。例は次の通りです。読み方はウィンドウと同じです。
------------------------------------------------------------------------------ CrystalDiskMark 7.0.0 x64 (C) 2007-2019 hiyohiyo Crystal Dew World: https://crystalmark.info/ ------------------------------------------------------------------------------ * MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s] * KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
[Read] Sequential 1MiB (Q= 8, T= 1): 3240.421 MB/s [ 3090.3 IOPS] < 2587.21 us> Sequential 1MiB (Q= 1, T= 1): 2622.099 MB/s [ 2500.6 IOPS] < 399.70 us> Random 4KiB (Q= 32, T=16): 1398.564 MB/s [ 341446.3 IOPS] < 1453.82 us> Random 4KiB (Q= 1, T= 1): 51.022 MB/s [ 12456.5 IOPS] < 80.12 us>
[Write] Sequential 1MiB (Q= 8, T= 1): 2729.715 MB/s [ 2603.3 IOPS] < 3067.17 us> Sequential 1MiB (Q= 1, T= 1): 2317.387 MB/s [ 2210.0 IOPS] < 452.20 us> Random 4KiB (Q= 32, T=16): 1486.168 MB/s [ 362834.0 IOPS] < 1409.82 us> Random 4KiB (Q= 1, T= 1): 132.854 MB/s [ 32435.1 IOPS] < 30.66 us>
Profile: Default Test: 1 GiB (x5) [Interval: 5 sec] <DefaultAffinity=DISABLED> Date: 2019/12/26 19:44:51 OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 18363] (x64) |
6.実際に使うファイル
Zipファイルをサイトからダウンロードして解凍するのですが・・・複数のファイルが入っています。「CrystalDiskMark7_0_0g.zip」をダウンロードした後に解凍すると次のようなファイルが現れます。「ReadMe.txt」ファイルを読むとWindows10の64bit版は「DiskMark64.exe」だという事が解ります。「DiskMark64.exe」をダブルクリックして実行し[ALL]ボタンをクリックして測定を開始します。
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/*---------------------------------------------------------------------------*/ // Product : CrystalDiskMark 7 // Author : hiyohiyo // Mail : hiyohiyo@crystalmark.info // Web : https://crystalmark.info/ // License : The MIT License /*---------------------------------------------------------------------------*/
== Standard Edition == DiskMark32.exe : 32bit (x86) DiskMark64.exe : 64bit (x64) DiskMarkA32.exe : 32bit (ARM32) DiskMarkA64.exe : 64bit (ARM64)
== Shizuku Edition == DiskMark32S.exe : 32bit (x86) DiskMark64S.exe : 64bit (x64) DiskMarkA32S.exe : 32bit (ARM32) DiskMarkA64S.exe : 64bit (ARM64)
== OS == OK: Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/2003/2008/2012/2016/2019 NG: Windows 95/98/Me/NT4/2000 |
7.測定例
測定例を2例紹介したいと思います。どちらもRAID0のストライピングで測定した物です。
マザーボードASUS ROG STRIX Z390-F GAMING、CPUはインテル® Core™ i9-9900K プロセッサー、M.2 NVMe SSD 1TB Crucial CT1000P1SSD8JPを2枚をインテル® ラピッド・ストレージ・テクノロジー (インテル® RST)でRAID0(ストライピング)で測定した例です。 |
マザーボードASUS ROG STRIX Z390-F GAMING、CPUはインテル® Core™ i9-9900K プロセッサー、M.2 NVMe SSD 1TB Crucial CT1000P1SSD8JPを4枚を使いアドワィツ クワッドM.2 NVMe SSD PCIe X16アダプターに取り付けてWindows10のOSの機能でソフトウェアRAID0(ストライピング)を行い測定した例です。 |
8. 考察
今回のベンチマークソフトCrystalDiskMarkは、体感ではなく数値として見る事ができてとても有効だと思います。数字で評価できます。しかも無料で公開されているソフトウェアなのでライセンス料が無いためありがたいソフトウェアと言えると思います。しかも実質的に標準ソフトとなっているのもわかるような気がします。
今回の内容は、ベンチマークソフトCrystalDiskMarkについてでしたがHDDやSSDの速度をしるには良いソフトウェアなので速度をベンチマークする時の参考になれば幸いです。
参考URL等
CrystalDiskMark プロジェクト日本語トップページ - OSDN https://ja.osdn.net/projects/crystaldiskmark/
色々