2022年01月18日
兵ちゃん
ダイニングの床の補修について
古い実家ですが昭和に建てられた家です。床がかなり傷んでいて何か補修するのに良い材料が無いかと思い地元のホームセンターのCAINZ(カインズ)で探し出したのが「かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)」を見つけました。そこで今回は、かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を使ったダイニングの床の補修について紹介したいと思います。
1.ダイニングの様子
ダイニングの様子は次のようになります。一番厄介なのはこの部屋にも120cm水槽があります。その他に一部腐って朽ちている所も手間がかかるところです。面積は畳からフローリングにした部屋の3倍ぐらいになります。「元親父の部屋」が4畳半の畳からフローリングにした部屋の事です。
ダイニングの様子はこんな感じです。12畳ぐらいあるようです。至る所に家具類が置いてありその都度移動しないと作業ができません。家具等の移動を伴う作業をする事になりました。 |
東側の壁の木目調のべニアが剥がれて取れています。剥がれている部分に木工ボンドを付けて乾燥待ちをしているところです。その後パテ埋めをして絵を描いて修復したところです。 |
流し台に付いている水道の蛇口近辺では木目調のべニアに穴が開いていました。剥がれている部分に木工ボンドを付けて乾燥待ちをしているところです。その後ここもパテ埋めして絵を描いて直したところです。 |
風呂場への入口は一部朽ちていました。 |
ダイニングの床は合板の接着剤が剥がれ浮いたりささくれて素足では歩けない状態でした。 |
2.作業の仕方
作業の仕方は次のようにやります。
家具等の移動です。今回のダインイングの床の補修では120cm水槽を移動させます。 |
掃き掃除 |
ベニヤ壁の補修です。 |
洗浄です。 |
防腐防虫剤の塗布 |
補強用の12mm厚のベニヤを引き詰めて木ネジで固定していきます。 |
壁の手入れでブラウン系のニスを塗ります。 |
基準となる部分にかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を貼り付けていきます。壁側は現物合わせをするために後回しです。 |
かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)が貼り付け終わると家具類を元に戻して完了です。終わりです。 |
3.120cm水槽の移動
120cm水槽の移動をさせて作業している様子は次のようになります。水槽台の下の隙間から75mmに対応したフロアージャッキを使いました。
フロアージャッキでジャッキアップする時にバランスを崩して水が飛び出ないようにあらかじめ水を減らします。 |
水槽を移動させるためにフロアージャッキを使いました。 |
何回かに分けて少しずつジャッキアップして高くしていきます。 |
ジャッキアップでは少し上がったらスペーサーとして板を入れていきバランスを崩さないようにします。ある程度高さが取れたら少しずつ徐々に動かし移動を始めます。 |
ジャッキアップして移動させた後です。 |
水槽を移動させた玄関の出入り口の部分が基準線としました。補強用のべニアを張りつけ清掃し水拭きし乾燥させてからかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を基準線からとりあえず水槽の下に来る部分だけ貼っていきます。 |
貼った部分に水槽をジャッキアップして移動させたところです。熱帯魚を生かすためにすぐに水を補給しているところです。 |
この部屋の基準線は玄関への出入り口にしたのでそこを中心として貼り付け始めたところです。 |
4.べニアで補修する時のやり方
べニアで補修する時のやり方は次のように行います。釘でべニアをただ打ち付けるだけでは効果が無いので木ネジを使います。さらに強度を持たせたい場合は元からの床材と補強用のべニアの間に木工ボンドを使うとさらに強度が増します。木ネジの径のサイズも大きい木ネジ1本よりは小さい径のサイズの木ネジを複数本使い面で固定していく方法を行います。さらに傷んでいる箇所は木ネジの長さで長いものを使います。べニアを張り付ける作業的には・・貼り付けていく補強用のべニアも畳からフローリングにする時とは違い根太(角材)から根太に固定するようにべニアを切る必要は無く床に敷き詰めるようにべニアの形を現物に合わせて切断し木ネジで固定して平面を作っていくだけなので傷んでいる所以外は最低ラインで寄木細工のような部分がでてきても平面が作れていれば問題ないと思います。
木ネジを使用する事によって補強する強度が少し向上します。このやり方で行います。 |
5.流し台の部分
壁のべニア部分ですが大きな穴が開いてしまった箇所でしたが木工用パテを塗りヤスリがけで平面にして茶色で塗装し木目を描きました。色を合わせるために茶色系のニスを塗って補修しています。排水溝の部分は床板がかなり傷んでいましたが補強用のべニアを少し長い木ネジを多めに使い固定して修復しました。各段階で防水処置をシリコーンシーラントで行いました。
蛇口付近の穴の開いた箇所もパテ埋めして塗装し木目の絵を描き色合わせで茶色系のニスを塗って色合わせをして直したところです。 |
流しの排水溝の部分です。補強したべニアに防水加工としてシリコンシーラントを塗って防水処置をしたところです。 |
かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)も木工用ホールソーで穴を開けて貼ったところです。 |
かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)の穴の部分も再度シリコーンシーラントで防水処置をしたところです。 |
6.東側の壁部分
壁用べニアが剥がれ無くなっていた箇所では段差があるので木工用パテを塗りヤスリがけで平面にして茶色で塗装し木目を描きました。色を合わせるために茶色系のニスを塗って補修しています。
表面が剥がれて無くなっていたところをパテ埋めして木目を描く前の茶色で塗った状態です。 |
木目を描いた状態です。 |
さらに上に茶色系ニスを塗り色合わせして目立たなくしたところです。 |
7.風呂場の入口部分
風呂場入口の木でできた枠の部分ですが元からあった木材に部品を追加して形を変えて蓋のようにしました。できた隙間等は木工用パテで穴埋めし茶色で塗装し色合わせとして茶色系のニスを塗っています。もちろん水がかかる場所なので隙間や角の部分等を防水処置としてシリコーンシーラントで埋めてあります。
風呂場への出入り口の木の枠部分もオリジナルの木の部分を追加で形を変えて蓋がのるような作りにして隙間を木工用パテで穴埋めし茶色で塗装をしたところです。 |
風呂場への入口前のダイニングの床もかなり傷んでいました。 |
風呂場への出入り口の風呂場の内側からです。木の枠部分も色合わせで茶色系ニスを塗り内側には水がかかっても大丈夫なように防水処置として白色のシリコーンシーラントで防水処置をしたところです。 |
ダイニング側から見たところです。ダインイングの床もかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を貼って境目はやはり防水処置として透明なシリコーンシーラントで防水処置をしました。これで修理完了です。 |
8.部分毎直していきここまで直せました。
ダイニングの各場所の直り具合です。 |
玄関への出入り口部分が基準線としたので水槽下からかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を貼っていきダイニングの中ほどを貼り終えたところです。ここを中心として南側や北側を家具等を移動させて補修をしていきます。 |
南東部屋出入り口前のダイニングの床の修復具合です。 |
ダインイングの床の西側角の修復具合です。 |
ダイニング床の東側の半分部分の修復具合です。 |
ダイニング床の東側の半分部分の修復具合です。 |
風呂場出入り口部分の修復具合です。 |
水道の蛇口部分にあった穴も木工用パテで埋めて木目を描き色合わせで茶色系ニスを塗り修復したところです。 |
9.段差の部分
補強用のべニアの厚みとかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)の厚み2mmを考えて高くなってしまう部分は必ずふち(枠)を作ります。なるべく段差がでないようにフラットの面一にしてやるようにします。ただし・・板材とかの境目として角材等でふちの部分を作らないと建物的に違和感を感じます。必ずふちの部分を作るようにして下さい。
手前は玄関側で奥はダイニング側ですがダイニング側と引き戸のレール部分が補強用のべニアとかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)の厚みで段差ができる計算だったので角材を取り付けてふちとしてかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を貼って段差を無くしています。 |
北側の床材が変わる部分もあらかじめ補強用べニアとかんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)の厚みを計算して角材を取付し違和感を感じないぐらいの段差を1mmぐらいにしています。 |
10.家具類の移動方法
家具類の移動方法は中身をまず別の所に取り出します。軽くします。今回使った物を上げると次のような物を使いました。
家具等の中身をとりあえず入れておくのはゴミ袋が良く空いた部屋があれば集積しておけます。 |
家具等には識別にアルファベットや棚毎に数字を振って識別します。 |
家具を少し持ち上げるには木片を下に引きバールで持ち上げます。少し浮いたら動かしやすいようにカーペットの切れ端や毛布を下に敷きます。そうすると床に傷は付かないし動かしやすくなります。今回はバールの代わりに釘抜きを使用してバールの代わりとしました。 |
フロアージャッキも水槽の移動で使いましたがよっぽど条件が合わないと使えません。特に家具類では使えないと思った方が良いようです。このフロアージャッキでは隙間が最低75mm無いと使えません。無ければバール等で少しずつ上げてスペーサーとして木の板を間に入れて高さを確保してフロアージャッキを使う方法を取ります。 |
床の傷の防止や移動しやすいようにカーペットの切れ端を重量がかかりやすい角に敷いた例です。 |
床の傷の防止や移動しやすいように毛布を下に敷いた例です。重い家具等も一番傷が付かなく移動しやすく使いやすいのが毛布でした。 |
これも毛布を敷いた例です。 |
11.考察
今回は一番もんだいであった120cm水槽の移動から始まり床の補強して直す考え方を押さえて行いました。最終的な仕上がりは、かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)で仕上げる事で見栄えが良く仕上げる事ができました。家具等の移動もその都度やる必要があり労力も使い時間がかなりかかりましたがダイニングの床の補修が完了しました。何とか途中で投げ出さずにやり遂げる事ができました。
今回の内容は、かんたん床材粘着剤付塩ビタイルDECO WOOD(デコウッド)を使ったダイニングの床の補修でしたが見事に直す事ができました。床の補修をする時の参考になれば幸いです。
参考URL等
デコウッド 22枚入り ダーク 【別送品】|ホームセンター通販【カインズ】
https://www.cainz.com/g/4903220099754.html
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